マッチングは療育の基本です。動作や言葉を真似て多くの事を学べます

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療育の第一歩はマッチングから始めると言って過言ではありません。

 

マッチングとは簡単に説明すると見て真似る事です。

 

親がバンザイをすると子供もその姿をみてバンザイのポーズをとることをマッチングと言います。

幼児期の療育にABAを通してマッチングをする事は非常に効果的と言え、いくらでも応用がききます。

 

 

 

マッチングは言語の習得前にも行う事が出来ます。

自閉症の子供は視覚優位と言われています。

 

目で見て物を覚えていきますので、マッチングをとおして理解を深めていく事で、言語の発達にも繋がってくのです。

 

言語の習得そのものも「マッチング」の積み重ねです。

「あ」などひと言を真似できるようになる事が第一歩なのです。

 

繰り返しマッチングをしていく事で、徐々に自分のものにして理解力を増していく事が重要になってきます。

 

大人でも人を見て学ぶという機会は多いのではないでしょうか?!

仕事では成功している人のやり方を模倣するかと思いますし、たとえば運動会で披露される体操などはマッチングの連続ですね。

 

療育現場におけるマッチングでは物と物が同じという事を揃えたり、同じカードを重ね合わせたりしながら進めていきます。

 

この同じと言う概念はマッチングの基本で自閉症の子供の療育に非常に効果的だと言われています。

 

最初は全く同じ犬と犬のカードのマッチングから、絵の犬と写真の犬のカードのマッチングとレベルをあげていきます。

 

自閉症の子は絵を見て犬と理解できても、実物では犬と理解しにくい場合があります。

マッチングによって「同じ」とい概念をしっかりつけていき、同じ物を探す、同じ種類を探すそういった訓練を繰り返しさまざまな物事に対する理解を深めていきます。

 

こうやって同じと言う概念をつけていくと今度は「いぬ」 という言葉に対してマッチングができるようになります。

いくつかのカードを出して「いぬ」はどれかな?と聞いていき言葉とカードのマッチング をしていきます。

 

言葉とカードのマッチングをしていく事で確実に内言語が育っていく事になります。

 

内言語とは、まだ言葉そのものの表出は出来ていないけれども、言葉のベースとなる理解力が確実に増して言っている状態です。

 

つまりマッチングによって理解力を深めていくという事は、言葉の理解力も確実に向上させていっている事になります。

 

 

概念の習得にもマッチングは有効です

自閉症の子供にとって理解が難しいとされるのが概念の習得です。

 

「りんご」を「りんご」と理解できるようになれば、あとはどんどん単語の量を増やしていきましょう。

 

しかし、「大きい」と「小さい」、「しかくい」と「まるい」、「青い」と「赤い」を理解するには時間がかかる傾向にあります。

 

例えば赤くて小さな折り紙があったとします。

 

そこにはたくさんの概念が混在する事になります。

赤い折り紙であり、しかくい折り紙であり、小さい折り紙でもあるのです。

 

自閉症の子供は概念の習得が苦手とされていますので一つ一つ時間をかけてマッチングにより理解を深めていく事が有効とされます。

 

「おおきい」と「ちいさい」の違い。

「しかくい」と「まるい」の違い。

「赤い」と「青い」の違い。

これらを一つ一つマスターしていって「赤くて小さな折り紙」を見て「ちいさい」と「しかくい」と「あかい」が混在する事ができるのです。

 

 

年齢があがってもマッチングは有効です。

「いぬ」と書いたひらがなと、絵の犬のカードのマッチングでひらがなを学習できます。

「いぬ」、「ねこ」、「うさぎ」のカードとそれぞれの絵カードを並べて重ね合わせていく事で、文字についての理解 を深めていく事になります。

ひらがなをマスター出来たら「イヌ」というカタカナカードや「犬」という漢字カードと「いぬ」のひらがなカードのマッチングでカタカナやひらがなをマスターしていく事ができます。

 

数も10くらいまでならマッチングで概念を覚えていくのが手っ取り早いと言えます。

 

数字のカードとそれに対応した数の〇が書かれているカードをマッチングさせて数字を覚えさせていきます。

最初は1と〇のマッチングから、そして2と〇〇のマッチングと無理のないように少しづつ数を増やしていく事が重要と言えるでしょう。

 

 

遊びの中にマッチングを取り入れよう

通常、ABAにおいては机の上に対面で座って1対1で行います。

ただし、ABAは結構時間がかかる上にかなりの量をこなす事が必要になってきて親も子供も疲れがちになってきます。

 

そこでおすすめなのは遊びの中でマッチングを取り入れる事です。

ままごとの果物を用意して、りんごとりんごを同じお皿にいれてもらったりしていきます。

男の子でしたらミニカーやプラレールを使ってマッチングをする事もできます。

 

ただある程度の理解力がついてきたらカードを取り入れていく必要があるかと思います。

覚えている単語の種類が増えていくとすべてを現物で!って訳にはいかないので効率面を考えてもカードを取り入れていくといいかと思います。

 

理解力を増やそうとしている時は学習用のカードが山のように増えていきます。

 

なかなか言葉の理解が進めないので子供用の絵辞書をかって、理解が浅いとおもった言葉を次々にカード化していきました。

 

カラープリンターのコピー機能を使って名刺サイズにきってラミネートをしてカードを作っていきました。

最初はなかなか言葉を覚えられませんでしたが、親、子供共に一旦ペースにのるとけっこう大量にこなせるものです。

 

そしてさまざまな理解力が進むにつれて使うカード量は減っていきます。

 

マッチングにおけるカード療育の基本的な考えは、その子にとってよりわかりやすくより理解しやすくする為の手段の一つだという事です。

 

 

前向きに楽しむ気持ちを忘れずに

療育って何をやったらわからない事が多いと思いますが、療育について知れば知るほどどの取り組みに対しても、障害を持つ子供を伸ばしていく為の工夫 がなされています。

 

ご両親が子供の為を思って、療育に取り組んだり、さまざまな事をされていると思いますが決して無駄になる事はありません。

すぐに目に見えないかと思いますが確実に子供は成長していっています。

親は子供の力を信じて、強い意志を持って療育に取り組んでいってもらえればと思います。

 

 

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