自閉症の子供の将来はどうなるの?将来を考えた療育に取り組んでいこう

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最近、自閉症スペクトラムの診断を受ける子供が多くなってきたと言われています。

ここ20年で通級指導を受けている児童は7倍に増えているという話です。

 

実際どういう要因で増えてきているのかは定かではありません。

ただ、昔なら変わった子供ですんでいた軽度知的障害や発達障害の子供が、積極的に支援を受けやすい環境になってきたのは間違いなさそうです。

 

特別支援級にしろ通級指導にしろ、増えてきているのはのは軽度~境界域の比較的軽い子供たちだと言う事です。

 

 

小さなうちから子供に合った教育を

 

ただ長い目で見れば小さいうちからしっかりと学校や家庭で支援を受けることは大切です。

大人になるまで見過ごされた場合、社会に溶け込めずに別の問題、引きこもりやニートなどを引き起こす可能性もあります。

 

ひとことに自閉症スペクトラムという診断を受けても、その特徴や程度には大きな開きがあります。

 

また自閉症には知的障害が伴う場合もあるのですが、その知的レベルも個人差がかなりあります。

 

実際、自閉症のブログを見てても日常的に支援の必要な子供から、普通に通常学級に通いながら支援を受けている子供までさまざまです。

 

 

障害の重さから必要とされる支援まで、個人個人によって大きく変わってくるのが、自閉症スペクトラムなのです。

 

 

 

子供の付き添いで発達支援センターや、自治体の障害者向けイベントに参加していますが、さまざまな障害がありその程度もバラバラです。

障害の中でも、この自閉症は本当に個人差があるので、障害名に捕らわれる事なく、その子個人をしっかりみて必要な支援や療育を行わなければいけません。

 

 

将来の予測も難しい

 

よく混同されますが、自閉症スペクトラムと知的障害は別の障害です。


同じ自閉症スペクトラムでも知的障害の程度によって状況は全く変わってきます。

 

自閉症と言われている場合でも知的障害がなかったり知的障害が軽度の場合は、障害者職業サポートセンターの支援のもと一般企業の障害者枠で働いたりして社会に出ている方も多いのです。

 

知的指数50~70の方で軽度知的障害、70~80で境界線となります。

知的指数がここらの方はB2の療育手帳が交付される可能性があります。

B2の療育手帳を交付される知的障害の方は各種福祉サービスを受けながら自立した生活を目指します。

親もいずれはこの子はひとりで生きていかなければいけない可能性もあると認識しておきましょう。

家庭においても子供のうちからできる事は自分でするようにしっかりと教えていってあげる必要があります。

 

身の回りの事を自分でできるようになるのも、療育や教育の一つです。

 

自閉症の子供の将来を予測するのは難しいですが、自閉症と知的障害の度合いによっておおよその予測をつけて、その子の将来の為に療育をしていく事が重要です。

 

 

子供の将来が心配

子供の幼児期の間はどのように成長していくか見通しがつかずに親はかなり心配をします。

私も、本当に不安の日々を送ってきました。

この子は果たして喋れるようになるのか?学校へ通う事ができるのか?大きくなれば自立して生きていけるのか…

将来がわからないから、悪い想像ばかりして、何も手がつかない毎日を送っていたと思います。

 

ただ心配しても目の前の子供は何も変わらないのですよね。

結局たどり着く答えは一つ。将来を見据えて療育に取り組むしかないのです。

 

 

療育の方法

療育という言葉がよく使われますがどういった意味なのでしょうか?

「療」とは医療あるいは治療などの医療行為を意味し、「育」とは養育や保育もしくは教育を通して成長を促す事を意味します。

 

現在では医療機関や、教育機関などと連携して、自閉症や発達障害などによる生きにくさを改善して、社会的に自立できるようにさまざまな訓練などをしていくという意味合いで使われる場合が多いようです。

 

それでは療育の現場ではどのような訓練が行われているのかご紹介します。

 

 

TEACCHプログラムについて

TEACCHにおいては視覚化、構造化を中心として自閉症スペクトラムの傾向がある子供に対してより過ごしやすい環境を作っていく事になります。

 

今何が起こっているのか?そしてこれから何が起こるのか?自分は何をしなければいけないのかが理解できずに、混乱したり、パニックを起こしてしまうケースがあります。

 

視覚化では一目でみて理解しやすいように、構造化は複雑な事をより簡易にわかりやすく示す事で子供の理解を促していきます。

 

子供は状況が理解できる事で、精神的に安心して、自発的に学習や各種行事などに取り組めるようになります。

 

療育の現場では時間の概念を理解するためにイラストを組み合わせて使うスケジュールボードが使われたりしています。

 

理解を促していくことで、さまざまな概念を習得して社会の中で生きやすくする事が目的です。

 

TEACCHでは教育機関や家庭などでも一貫して同じ環境を作り上げてより子供にとって過ごしやすい状況を作っていくと言う包括的な取り組みが求められます。

 

 

ABA療育の実績

自閉症スペクトラムの子供の行動を見直したり、学習に取り組んでいく上で有効とされる方法に応用行動分析学(ABA)というものがあります。

 

ABAでは背後にある原因を細かく分析して、社会的問題を解決させていこうという方法です。

 

ABAは教育機関だけでなく家庭でも取り組みやすいのが特徴で私もABAを取り入れながら家庭内療育を進めていきました。

 

細かく説明すると一冊の本になるくらいのABAですが、その基本的な内容は問題行動を「子供の望み」強化子を分析します。

 

たとえばお菓子が欲しいという要求の実現があるとしましょう。子供はお菓子が欲しいので泣き喚くとしましょう。

 

その泣き喚いた行動に対して親がお菓子を与えてしまうと子供は泣き喚けばお菓子が手に入ると理解して、その行動がより「強化」されていきます。

 

ABAでは泣き喚いてもお菓子を得られるという結果と結びつけず、より良い行動を取った時にご褒美としてお菓子をあげるようにします。

例えば、学習に取り組んだ時や、お手伝いをしてくれた時などですね。

 

こうしたABAにより子供の行動を細かく分析してコントロールしていく事で、より望ましい行動へ導く事になります。

 

より望ましい行動を動作模倣、音声模倣を通して、言語を獲得したり、正しい行動を覚える事ができ、社会の中で生きやすく成長を促す事につながります。

 

 

ABAは多くの医療機関や教育機関でもその成果が認められており、自閉症スペクトラムにおける療育の考えのもとになっているプログラムの一つなのです。

 

 

PECSとは?

PECSは絵カードを用いたコミュニケーションの方法の事を指します。

発達障害の子供は言語を獲得するのが遅かったり、難しかったりする場合があります。

発語がなくても、状況を理解できている場合はPECSを用いて家族やまわりの人とコミュニケーションを取る事ができるのです。

 

またPECSを使う事でより深い理解を促したり、文の構成を学ぶ事で言語自体の獲得にもつながるのです。

 

 

障がいがある子供はどのような将来を送るのか?

障がいがあり、小さい頃から療育をしながら成長を促していきますが、それでも生きにくさを感じたり、社会生活を送るのが難しい場合があります。

親としては障がいを抱えてどのように生きていけばいいのか?自分が亡くなった後子供はどのように生きていけばいいのか心配される事もあるでしょう。

 

 

企業の障害者雇用義務

 

企業は障害者雇用促進法により従業員の2%を障害者を雇用する義務があります。

知的障害がなかったり、軽度の方は就労支援を受けながら自立の道を目指します。

 

実際に、旦那の働いている会社でも障害者の雇用はされているそうです。

 

賃金は低くなるものの、何年も障害者雇用枠で社会の一員として働き、自立して生きていっておられる方は大勢おられます。

 

大切なのは子供の頃から将来を見据えて、しっかりと社会適応力をつけていく事が大切になります。

 

自閉程度や知的障害の程度が中度で一般企業の雇用枠での就労が厳しい方はどうなるのでしょうか?

 

 

就労継続支援事業所

 

一般企業への就労が不可能な場合でも、就労継続支援事業所に行くという選択肢もあります。

一般企業への就職が難しい方が訓練を兼ねて働く場です。

 

就労継続支援事業所にはA型とB型があります。

A型とB 型の大きな違いは雇用契約があるかないかの違いとなります。

 

A型は雇用契約が結ばれますので、当然賃金は発生しますし、社会保険の加入の義務も生じます。

B型は雇用契約を結ばないので短時間作業であったり、軽作業である事が多いです。

 

賃金に関してはA型はもちろんですがB型でも時間に応じて発生します。

 

一般的に、就労支援B型は年齢や体力面で雇用が困難な人や、障害年金1級受給者が対象です。

 

もちろん、障害者年金を受給しながら働いておられる方も、たくさんおされます。

 

就労継続支援事業所では障害者に対する配慮が受けられますから、一般企業への就労よりもハードルは低いと言えます。

 

では、自閉症の方で、知的障害が重い人の場合はどのように生活をされているのでしょうか?

 

 

在宅もしくは施設への入所

 

現状、重度の自閉症で、重度の知的障害のある人への対応は遅れていていると言わざるを得ません。

 

自閉症と重度の知的障害を併せ持つ人たちは、成人になったら、在宅で過ごすか、
施設に入所することになります。

ただ地域差はあるにせよ、受け入れ可能な施設が少ないようです。

 

障害者支援施設は、主に知的障害の重い方が利用できる居住型の施設となります。

 

日常生活を送るための支援と訓練が行われています。

居住型施設では入居者に合わせた支援が行われ、本人に居心地よい環境を整えたり、日中には軽作業や、散歩など活動の場も提供されているようです。

 

また施設によっては地域参加に積極的なことろもあり、さまざまなイベントや催し物に参加できる場合もあります。

 

親が動けるうちは通所施設に通うにしても、親は年をとり体力が低下して病気しがちになっていきます。

親が70歳にもなれば徐々に自分の事で精一杯で子供の面倒を見切れなくなってきます。

高齢で子供をお風呂に入れたり、着替えをさせたりするのはかなりの重荷になってきます。

 

施設には限りがあり、入所には審査があり簡単に入れるものではありません。

自分で意思表示できずに施設に入所される方もおられれば、自分の意思を持っているけれども家族の負担を考えて、泣く泣く施設に入所される方もおられます。

 

 

子供の頃から考えていく

 

程度に関わらず自閉症の方には、必ず子供時代があります。

 

いきなり大人となって日常生活をおくれという訳ではありません。

特に自閉症を抱えている子供にとって幼児期からの過ごし方が重要になってきます。

 

自閉症や知的障害の程度は個人差があります。

 

しかし、少しでも自分でできる事を増やして、考える力をつけてあげたいというのが親の素直な気持ちだと思います。

 

療育を通して生活面や学力面で生きる力をつけていかなければなりません。

それは1日や2日で終わるものではなく、幼稚園に入る前から大人になるまでずっと継続されるものです。

 

療育により生きていく上での基礎固めをしっかり行っていく事が大切です。

 

軽度の方は将来の自立を目指して、重度の方は少しでもできる事を増やしていく事が、療育の目的でもあります。

 

子供の頃からしっかりと療育を受け続ける事によって少しでも生活能力を向上させて、社会適応力をつけていく必要があります。

 

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